漢方・薬膳
▫️漢方の基礎となった三書に当てはまらない物はどれでしょう?
○傷寒雑病論
○神農本草経
×難経八十一難
○黄帝内経
漢方の基礎ととなった三書は『黄帝内経』『神農本草経』『傷寒雑病論』です。『難経八十一難(なんぎょうはちじゅういちなん)』は生理・病理・治療について記載された『黄帝内経』に匹敵する医学書です。
▫️水分の代謝が重要となって来る夏風邪ですが、それを防ぐために津液を補充する効果は次のうちどれでしょう?
生津止渇
夏風邪には熱を払う『清熱解暑』と『津液を補充して渇きをなくす生津止渇』の立法が有効です。
▫️陰陽論は全ての事柄が「陰」と「陽」の2つに振り分けられるという論法ですが、その対になる物がお互いに支え合っている状態を何と呼ぶでしょうか?
陰平陽秘
支え合ってバランスを保つ「陰平陽秘」に対し、互いに依存する「相互依存」があります。「消長」は時間経過と共にお互いの性質を交互に主張してバランスを保つ状態で「転化」はある一定のラインを超えると陰が陽に、陽が陰に性質を変える現象です。
▫️大根やオクラが属している『消食類』はどのような効果を持っているでしょうか?
食べ物の消化を促す作用
『消食類』は食べ物の消化を促す作用を持っています。成長期の子供や胃腸の弱い人、ご年配の方に見られる消化不良を改善してくれます。
▫️煮た後に水溶き片栗粉でとろみをつけさせる烹調を焼き煮込みと言い、焼き煮込みには3種類あります。
このうち、煮汁がなくなるまで煮る調理法を何と言いますか。
漢字で答えてください。
乾焼
肉や魚がメインの時に醤油や赤色の調味料で味を付けるのは紅焼(ホン・シャオ)、野菜が中心で塩で味を調えるのは白焼(パイ・シャオ)です。
▫️攻下類は瀉下の効果が強いことが特徴ですが、この性能を持つ多肉植物は何ですか。
アロエ
『寒』の性質を持っていて摂取しすぎると体を冷やしてしまうので、冷え性の方や妊婦の方は食べる量を気にしながら摂取することを心がけます。
▫️『治療原則』の内、邪気を払う原則は次のうちどれでしょう?
袪邪
『治療原則』にはそれぞれ『扶正』『袪邪』『調和』という原則があります。『八法』は中医学の基礎となり治療法です。
▫️精神を安定させる作用に効果的な薬膳料理に、トマトと卵の炒め物がありますが、トマトと卵の2つの食材を合わせるとどのような効果がありますか。
漢字4文字で答えてください。
滋陰清熱
卵が持っている滋陰養血を用いて陰の気と血を養って心の安定性を図ります。そして赤色の食べ物が心経に入り易い特性を持っているので、その役目をトマトが担ってくれます。
▫️安神平肝類の中でも、心に作用する食薬の多くが分類されている安神類は、代表的な食薬が化石であるため普段の食事に取り入れることは困難ですが、もし摂取するするならどの食材がおすすめでょうか。
カタカナ3文字で答えてください。
コーン
調理法はご飯として炊いたり、お粥やスープにしていただくことも可能です。
▫️祛湿類は体の代謝を正常にし、体内の余分な水分を取り除いてくれる食薬です。この中で香りを用いて湿を取り除く効果を持つものはどれでしょう?
芳香化湿類
『芳香除湿類』という言葉はありません。香りを用いて湿を取り除くのは『芳香化湿類』です。体内に侵入した湿邪を払うのは『祛風湿類』、余分な水分を外に出すのは『利水滲湿類』の食薬が任されています。
▫️治療原則に則って確定された治療法の中でも、最も古く、基礎となっている治療法が「八法」ですが、八法のうち、滞った邪気を取り除いて体の調子を整える方法を何と言いますか。
漢字2文字で答えてください。
消法
『八法』は、『汗』『吐』『下』『和』『温』『清』『補』『消』の8つです。『補』は扶正、『和』は調和に当たり、他の六法は袪邪になります。
▫️正治のうち、寒性の邪気が原因になって体が冷える症状が現れた時に、温熱性の食薬や中薬を用いる治療を何と言いますか。
漢字4文字で答えてください。
寒者熱之
体を冷やす症状には、温める物を使います。煎じた薬汁や、お粥など温かい物を体に取り入れます。
▫️梅雨は湿気、気圧の低下によって体調を崩す方がいます。
「湿」は気を濁らせて気だるさなどの不快感を長く与えます。
この場合、気を巡らせて湿邪を留まらせない( )の性質を持った食事などがおすすめです。
( )に入る言葉を漢字4文字で答えてください。
行気燥湿
治癒に時間がかかってしまい、下痢や湿疹、おりものなど、つい気が滅入ってしまう症状が現れてきます。溜まった熱と一緒に湿気を吹き飛ばす清熱燥湿、香りで湿気を紛らわせる芳香化湿などの性質を持った食事もおすすめです。
▫️五臓の要素のうち、気の巡りを整え、体が支障なく動けるように機能のバランスを取り、また筋肉や神経の働きを調節したり血を貯蔵する働きをするのは東洋医学で何といいますか。
肝
気と血の循環を任されているので、いらなくなった物を外へと出す代謝や排泄機能といった生理現象もここで管理されています。もし不調が起こると食欲衰退や便秘、他にも月経不順などの症状が現れます。
▫️主菜に用いられる調理法で、最も薬膳と相性がいいのはどれでしょうか?
水を使う烹調
どの方法も薬膳料理で扱われますが、素材の味が分かり易く柔らかく仕上げことが出来る水を使う烹調が最も適しています。
▫️『安神平肝類』は心をリラックスさせ、緊張や不安を治めてくれる食薬です。その中に分類されないのはどれでしょう?
平心潜陽類
『安神平肝類』のほとんどが属している『安神類』、肝の悪化で内部から体調を崩した時に服用する『平肝熄風類』、香りで食欲を誘う『開竅類』の3種類です。『平心潜陽類』という言葉はありません。
▫️漢方の基礎となった古代中医学の書は3つありますが、「神農本草経」「傷寒雑病論」と、あと1つは何でしょうか。
解答: 黄帝内経
解説
黄帝内経は、中医学の理論体系の基礎を作り上げ、中医学の経典とも呼ばれています。
▫️『養生』で心掛ける事は次のうちどれでしょう?
解答: 自然に合わせた生活を送る
解説
『養生』は季節や年齢、日照時間など自然に合わせた健全な生活を心掛ける必要があります。
▫️梅雨は湿気、気圧の低下によって体調を崩す方がいます。
「湿」は気を濁らせて気だるさなどの不快感を長く与えます。
この場合、気を巡らせて湿邪を留まらせない( )の性質を持った食事などがおすすめです。
( )に入る言葉を漢字4文字で答えてください。
解答: 行気燥湿
解説
治癒に時間がかかってしまい、下痢や湿疹、おりものなど、つい気が滅入ってしまう症状が現れてきます。溜まった熱と一緒に湿気を吹き飛ばす清熱燥湿、香りで湿気を紛らわせる芳香化湿などの性質を持った食事もおすすめです。
▫️中医学において、予防には次の2つの意味があります。
「症状が出る前に防ぐこと」「発病や治療後の( )を防ぐこと」。
( )に入る言葉を漢字4文字で答えてください。
解答: 二次発生
解説
疾病が起こった場合には高をくくらず、早期に診断・治療を終えて悪化を防ぐことが重要となります。ここで失敗すると病気はズルズルと続き、最悪命の危機に面する可能性も出てきます。
▫️陰陽論は森羅万象、全ての事柄に当てはめられますが、「陽」へと傾く時と「陰」へと傾く時があるように、一方が主張するともう一方が衰えるという関係を何と言いますか。
漢字で答えてください。
解答: 消長
解説
体調や季節は絶えず変化していきます。日の光や感情にも、明るい時と暗い時の波があります。このような関係が消長です。
▫️冬の風邪が持つ邪気の種類は次のうちどれでしょう?
解答: 寒
解説
冬は気温が下がるので「寒」の邪気になります。春は「風」、梅雨は「湿」、夏は「熱」、秋は「燥」の邪気を持っています。
▫️『化痰止咳平喘類』は同時に効果をもたらすことが多い『化痰類』『止咳平喘類』を合わせた分類の食薬です。この食薬の効果に当てはまらない物はどれでしょうか?
解答: 湿を取り除いて肺に空気を取り入れやすくする
解説
『化痰類』ではそれぞれの性質に合わせた痰の症状を改善し、『止咳平喘類』は肺を潤して咳などの症状を治めます。肺は乾燥を嫌うので潤いが必要になります。
▫️日々の生活を整え、生命力を高めることで病気にかからない体を作っていくことを、漢方学の言葉で何と言いますか。
解答: 養生
解説
漢方学での基本理念として『生命力=自然治癒力』という関係性があり、病気にかからない事はもちろん、日々の生活を健やかに過ごすこと、前向きな考えを持って健康になろうという姿勢が理想形となっています。
▫️『肝』の持つ働きに蔵血と疏泄と言う物がありますが、疏泄についての説明に適切な物はどれでしょうか?
解答: 気の巡りをスムーズにする
解説
蔵血で血を溜め、疏泄で気の巡りをスムーズにします。
▫️「薬も度が過ぎれば( )となる」と言うように、いくら予防するための薬とはいえ、毎日取り続けては体に害が及んだり薬の免疫が出来てしまう可能性もあります。
( )に入る言葉を答えてください。
解答: 毒
解説
薬膳なら漢方薬ほど効果が強くないですが、効用を持っている食材を使って体に良い食事を作れます。
▫️『正治』の治療法の中で、気が減少して虚弱状態になった患者に行うものは次のうちどれでしょう?
解答: 虚者補之
解説
寒性の邪気には『寒者熱之』、熱性の邪気には『熱者寒之』、虚弱症状には『虚者補之』、便秘などの実性の症状には『実者瀉之』の治療法を行います。
▫️ピーマンやトウガラシ、アジなどがこの食薬に分類され、臓腑を温めて冷えの症状を抑え改善させてくれる食材を何と呼ぶでしょうか?
解答: 温裏類
解説
中医学において体表や神経を『表』と表し、臓腑や血脈、骨を『裏』と称します。なので内部を温める食薬は字のごとく『温裏類』と呼びます。
▫️中医学の治療は『治病求本』の考えを基に成り立っていますが、適切な物はどれでしょう?
解答: 疾病の本質を見極め、合った治療法を行う考え方
解説
『治病求本』は治療する際に、病因・病機を分析して疾病の本質を見極め、合った治療法を行うという考え方です。
▫️胃、腸などの消化器官全てのことを指すのは、五臓のうちどれですか。
解答: 脾
解説
脾の働きによって食べた物が栄養へと変わり、全身へと送られます。消化不良や栄養不足の原因はここから始まる事が多いです。
▫️体内の熱を取り除く食薬を『清熱類』と言います。その中で肺熱、胃熱、心火、肝火などによって引き起こされる発熱や咳、下痢、便秘などの実熱証に効果をもたらし、セロリやトマト、水菜などが含まれる食薬の種類はどれでしょう?
解答: 清熱瀉火類
解説
実熱証に効果をもたらすのは『清熱瀉火類』、心臓や肝臓など血が関連する場合は『清熱涼血類』、熱毒による皮膚病や中毒症状には『清熱解毒類』、病後の二次症状を抑えるための『清解虚熱類』とそれぞれの役割を持っています。
▫️薬膳の副菜として当てはまらない物はどれでしょうか?
解答: 揚げ物
解説
揚げ物は高温での調理が前提なので、食薬の効能を消してしまう可能性があります
▫️春カゼの特徴として合っている物はどれでしょう?
解答: 春分より前に用いる食薬の性質は辛温解表
解説
春カゼは上半身の臓器を狙ってきます。そして春分前には辛温解表、春分後には辛涼解表の性質を持った食薬を摂取しましょう。
▫️汗をかくことで体の表面に溜まっている邪気を洗い流す考えの基、『解表類』という種類の漢方があります。その内の1つ『辛温解表類』の働きは次のうちどれでしょう?
解答: 温性、辛味に特化しており、発汗の作用が強い
解説
『辛温解表類』は温性、辛味に特化しており、発汗の作用が強い効果を持っています。ちなみに『辛涼解表類』は涼性、辛味に特化しており、呼吸器の通りを良くしてくれます。
▫️安神平肝類の中でも、心に作用する食薬の多くが分類されている安神類は、代表的な食薬が化石であるため普段の食事に取り入れることは困難ですが、もし摂取するするならどの食材がおすすめでょうか。
カタカナ3文字で答えてください。
解答: コーン
解説
調理法はご飯として炊いたり、お粥やスープにしていただくことも可能です。
▫️主菜に用いられる調理法で、最も薬膳と相性がいいのはどれでしょうか?
解答: 水を使う烹調
解説
どの方法も薬膳料理で扱われますが、素材の味が分かり易く柔らかく仕上げことが出来る水を使う烹調が最も適しています。
▫️水分の代謝が重要となって来る夏風邪ですが、それを防ぐために津液を補充する効果は次のうちどれでしょう?
解答: 生津止渇
解説
夏風邪には熱を払う『清熱解暑』と『津液を補充して渇きをなくす生津止渇』の立法が有効です。
▫️治療行為にはさまざまな考え方がありますが、それらのうち、気候変化、四季、太陽の昇落規律、月の満ち欠けなど、自然法則を踏まえた上で行う治療を何と言いますか。
漢字4文字で答えてください。
解答: 因時制宜
解説
因時制宜は「時間に因る」と書かれているように、時間を踏まえて行う治療です。
▫️『帰経』の決まりについて説明されている物はどれでしょう?
解答: 四気五味が同じでも同じ五臓に反応するとは限らない
解説
生薬や食材がどの様な反応を見せるのか示したものを『帰経』と言い、たとえ四気五味が同じでも同じ五臓に反応するとは限りません。
▫️『五味』の1つ、『辛』はどのような効果を持っているでしょうか?
解答: 発散作用
解説
『酸』では収斂作用、『苦』は清熱作用と瀉下作用、『甘』では補益作用と緩和作用、『辛』は発散作用、『鹹(=塩味)』では軟堅作用や潤下作用の効果が見られます。
▫️胃腸の活動を正常にし、快便を促す食薬を瀉下類と言います。その中で植物の種や果実、油脂を含んでいる物が多く見られ、慢性的な便秘を改善する食薬はどれでしょう?
解答: 潤下類
解説
慢性的な便秘を改善するには『潤下類』を用い、胃腸の熱で引き起こされた症状を治めるには『攻下類』を用います。
▫️『収渋類』が持っている『収斂固渋』という特性はどのような効果を持っているでしょうか?
解答: 出口を引き締める効果
解説
『収渋類』は出口を引き締めることで過剰な出血や発汗を抑えてくれます。
▫️『脾』はどの五悪に弱いでしょうか?
解答: 寒
解説
『脾』は寒さに弱いので、温かい食事が胃腸の働きを助けます。
▫️血の病気のうち、新陳代謝が下がったことと連動して体温も下がり、体が冷える事で起こる症状を何と言いますか。
解答: 血寒証
解説
5つの血の病気、『血虚証(けっきょしょう)』『血寒証(けっかんしょう)』『血熱証(けつねつしょう)』『血瘀証(けつおしょう)』『出血証(しゅっけつしょう)』には、理血類を使用します。
▫️服用ではなく外用として扱う食薬を『外用類』といいますが、その分類に当てはまるのは次のうちどれでしょうか?
解答: ニンニク
解説
ハチミツやヨモギも湿布や止血用に使われることがありますが、『外用類』として扱われているのはニンニクのみです。
▫️『心』は血の流れをコントロールする働きを持っていますが、それが持つ意味は次のうちどれでしょう?
解答: 精神の安定
解説
『心』は血流を管理することで精神の安定を行っています。
▫️正治のうち、寒性の邪気が原因になって体が冷える症状が現れた時に、温熱性の食薬や中薬を用いる治療を何と言いますか。
漢字4文字で答えてください。
解答: 寒者熱之
解説
体を冷やす症状には、温める物を使います。煎じた薬汁や、お粥など温かい物を体に取り入れます。
▫️秋風邪はどの五臓を狙ってくるでしょうか?
解答: 肺
解説
秋は乾燥し始める時期なので、潤いを求める肺にとって相性が悪い時期です。
▫️秋風邪はどの五臓を狙ってくるでしょうか?
解答: 肺
解説
秋は乾燥し始める時期なので、潤いを求める肺にとって相性が悪い時期です。
▫️「薬膳」という言葉が初めて記載された書物はどれでしょう?
解答: 後漢書
解説
薬膳が初めて記載された書物は『後漢書』です。『黄帝内経』は薬膳の基礎を、『山海経(せんがいきょう)』は最古の地理・伝説について記載された書物です。伊尹は歴史に名を連ねる料理の第一人者です。
▫️中国茶の分類で使われる『6大茶類』は何を基準にして分類しているでしょうか?
解答: 色
解説
6大茶類は色によって分類され、緑茶、紅茶、青茶、白茶、黒茶、黄茶の種類があります。
▫️『反治』の説明として適切でない物はどれでしょう?
解答: わざと病状を悪化させる
解説
『反治』とは表で見られる症状と実際の本質が逆転している場合に使われる治療法です。
▫️薬膳の前菜はどのように仕上げる事を目的としていますか?
解答: 柔らかく仕上げる
解説
前菜は胃を食事の状態にする下準備を行うので、消化し易いように柔らかく仕上げます。
▫️料理人・伊尹が中薬の煎じ方を考案して開発したものはどれでしょう?
解答: 湯液
解説
伊尹は『湯液』を開発して薬膳に大きく貢献しています。どれも読み方は「とうえき」ですが、『湯液』以外は全て造語です。
▫️大根やオクラが属している『消食類』はどのような効果を持っているでしょうか?
解答: 食べ物の消化を促す作用
解説
『消食類』は食べ物の消化を促す作用を持っています。成長期の子供や胃腸の弱い人、ご年配の方に見られる消化不良を改善してくれます。
▫️腎陽を温めるための薬膳として、エビ・ニラ・クルミを使う料理がありますが、これらの食材は腎だけでなく腸にも作用します。
つまり、( )の効果があります。
( )に入る言葉を漢字4文字で答えてください。
解答: 温腸補腎
解説
エビ、ニラ、クルミはそれぞれ温性と甘味を持っているので、一緒に摂取することでより腎陽を温めてくれます。
▫️ご飯やパンなどの主食を薬膳にするには様々な方法が用いられますが、次の内当てはまらない物はどれでしょう?
解答: 主食に扱ってはいけない
解説
食薬を一緒に炊く、中薬を煎じた薬汁を用いて炊く、食薬を生地に練り込むなど方法は多数あり、お粥にして食べることが1番効果的です。
▫️攻下類は瀉下の効果が強いことが特徴ですが、この性能を持つ多肉植物は何ですか。
解答: アロエ
解説
『寒』の性質を持っていて摂取しすぎると体を冷やしてしまうので、冷え性の方や妊婦の方は食べる量を気にしながら摂取することを心がけます。
▫️年齢に合わせた養生を行う上で気を付ける点がありますが、適切でない物はどれでしょう?
解答: 女性は陽に属する
解説
女性は陰に、男性は陽に属します。なので女性は体が冷えやすく、男性は活動的になるのが一般的です。
▫️ハッキリした病名はないが、疲れや冷えなど軽く調子が悪い状態を何というでしょうか?
解答: 未病
解説
ハッキリした病名はないけれど、疲れや冷えなど軽く調子が悪い状態を『未病』と呼びます。
▫️体内で起こる気の運動、『気機(きき)』の巡りを良くして臓腑の動きを調節する働きを持った食薬を何というでしょうか?
解答: 理気類
解説
『気機(きき)』の巡りを良くし、臓腑の動きを調節する働きを持った食薬を『理気類』と呼びます。玉ねぎや蕎麦、柑橘類がこの分類に属します。
▫️食材の性質に『四気』と言う物があります。それにさらに1つの要素を付けて『五性』と呼びますが、この5つ目の要素は次のうちどれでしょう?
解答: 平
解説
『四気』の要素は『温』『熱』『涼』『寒』の4つで、『平』を合わせて『五性』と呼びます。
▫️『気血水』は体を構成する要素ですが、血の巡りが悪くなって滞ってしまう状態を何というでしょうか?
解答: 瘀血(おけつ)
解説
『気血水』がそれぞれ滞っている状態を『気滞』『瘀血』『水滞』といい、逆に不足している状態を『気虚』『血虚』『津虚』といいます。
▫️『烹調』の意味に最も適しているのはどれでしょう?
解答: 『烹』は加熱、『調』は調味料を意味している
解説
『烹調』とは『烹』が加熱、『調』は調味料を意味して料理する技術のことを言います。
▫️「湯液」を開発した、中華料理の第一人者とも呼ばれる「商」の時代の料理人は誰ですか。
名前をひらがなで答えてください。
解答: いいん
解説
「伊尹(いいん)」は、料理のコツを国の統治と関連させて、料理人から政治家へと転身した経歴も持っています。
▫️精神を安定させる作用に効果的な薬膳料理に、トマトと卵の炒め物がありますが、トマトと卵の2つの食材を合わせるとどのような効果がありますか。
漢字4文字で答えてください。
解答: 滋陰清熱
解説
卵が持っている滋陰養血を用いて陰の気と血を養って心の安定性を図ります。そして赤色の食べ物が心経に入り易い特性を持っているので、その役目をトマトが担ってくれます。
▫️五臓の要素のうち、気の巡りを整え、体が支障なく動けるように機能のバランスを取り、また筋肉や神経の働きを調節したり血を貯蔵する働きをするのは東洋医学で何といいますか。
解答: 肝
解説
気と血の循環を任されているので、いらなくなった物を外へと出す代謝や排泄機能といった生理現象もここで管理されています。もし不調が起こると食欲衰退や便秘、他にも月経不順などの症状が現れます。
▫️病気の予防は体にどのような効果を与えるのか、適切でない物はどれでしょう?
解答: 代謝の不順
解説
予防を行う事で『体質の強化』『健康の維持』『寿命の延長』『疾病の防止』などの効果を体に与えます。
▫️お茶の色で分けられた6大茶類のうち、茶葉にうぶ毛が生えており、清熱解暑の効果を持っていて、暑さを和らげてくれるお茶は何ですか。
色を漢字1文字で答えてください。
解答: 白
解説
お茶は解毒作用がある事で中薬に属するだけでなく、種類によって症状に合った茶葉が選べるので飲み物としてもっともよく扱われています。
▫️祛湿類は体の代謝を正常にし、体内の余分な水分を取り除いてくれる食薬です。この中で香りを用いて湿を取り除く効果を持つものはどれでしょう?
解答: 芳香化湿類
解説
『芳香除湿類』という言葉はありません。香りを用いて湿を取り除くのは『芳香化湿類』です。体内に侵入した湿邪を払うのは『祛風湿類』、余分な水分を外に出すのは『利水滲湿類』の食薬が任されています。
▫️治療の要因となる物を捉えて行う治療法で、適切でない物はどれでしょう?
解答: 因食制宜
解説
『因時制宜』『因地制宜』『因人制宜』はそれぞれ時間、環境、人の在り方で変わる治療法です。
▫️五行説に照らし合わせた「五悪」のうち、「燥邪」が起こる季節はいつですか。
解答: 秋
解説
秋は夏から一変して陰の気が充満していき、空気が乾燥してきます。『燥邪』は肺に影響を与えやすく、呼吸器系を責めて来ます。秋が旬の梨やブドウ、りんごといった果物に加え、カボチャやサツマイモは乾燥を和らげてくれます。
▫️陰陽論は全ての事柄が「陰」と「陽」の2つに振り分けられるという論法ですが、その対になる物がお互いに支え合っている状態を何と呼ぶでしょうか?
解答: 陰平陽秘
解説
支え合ってバランスを保つ「陰平陽秘」に対し、互いに依存する「相互依存」があります。「消長」は時間経過と共にお互いの性質を交互に主張してバランスを保つ状態で「転化」はある一定のラインを超えると陰が陽に、陽が陰に性質を変える現象です。
▫️血の病気には5つの種類、『血虚証』『血寒証』『血熱証』『血瘀証』『出血証』がありますが、『血虚証』に有効な食薬はどれでしょう?
解答: 理血類
解説
『理血類』は血の病気全てに効果を現します。『温裏類』は血寒証、『清熱類』と『瀉下類』は血熱証にも効果を見せます。
▫️漢方学では、女性の体調変化は( )年周期で起こると考えられています。( )に入る数字を答えてください。
解答: 7
解説
女性は「陰」に属しており、気血の巡りが悪くなって冷えに襲われることが多々あります。これらの未病を防ぐために腎と肝がある下半身は温めつつ、熱で頭がのぼせないように冷やす『頭寒足熱(ずかんそくねつ)』に心がけます。
▫️漢方の歴史は古く約4000年前から生まれたと考えられていますが、漢方が発祥した時の王朝名を答えてください。
解答: 夏
解説
「夏」は、中国の歴史上で最初の国家です。
▫️中医学に基づいて作られた薬を『中薬』と言います。中薬として研究された食材を記載している『中薬大辞典』には何種類の中薬が調べられたでしょうか?
解答: 12,807
解説
『中薬大辞典』には全12,807種類もの中薬が研究されています。さらに分類すると植物は11,146種類、動物は1,581種類、鉱物は80種類に分けられます。
▫️「解表類」には2種類ありますが、風邪の症状や鼻詰まり、のどの痛み、痒みなどに効果をもたらし、代表的なものが「ハッカ」の方を( )解表類と言います。
( )に入る言葉を答えてください。
解答: 辛涼
解説
発熱や無汗、充血、頭痛、麻疹(ましん)など多くの症状に対抗できる優れた食材ですが、デメリットもあるので注意が必要です。
▫️春分の前に取った方が効率的なのは、どのような性質を持った食材ですか。
漢字4文字で答えてください。
解答: 辛温解表
解説
有名なのがショウガです。生姜を使ったお茶は春分前に飲み、汗をかくことで体を温めて肺と脾の活動を整えてくれます。
▫️煮た後に水溶き片栗粉でとろみをつけさせる烹調を焼き煮込みと言い、焼き煮込みには3種類あります。
このうち、煮汁がなくなるまで煮る調理法を何と言いますか。
漢字で答えてください。
解答: 乾焼
解説
肉や魚がメインの時に醤油や赤色の調味料で味を付けるのは紅焼(ホン・シャオ)、野菜が中心で塩で味を調えるのは白焼(パイ・シャオ)です。
▫️漢方の基本理論では、「水」が不足している状態を何と言いますか。
漢字で答えてください。
解答: 津虚
解説
口が乾いたり皮膚や舌が乾燥し、胃腸の液体も不足するので便秘の原因にもなってきます。
▫️体を構成する4つの要素、気・血・津液・精が不足した場合にそれぞれを補って体を内側から鍛え上げ、疾病の抵抗能力を上げることで虚証の治療を行う食薬を『補益類』と言います。その中で『陽虚証』を改善する働きを持っているのはどれでしょう?
解答: 助陽類
解説
『補気類』は気虚証に、『助陽類』は陽虚証に、『養血類』は血虚証に、『滋陰類』は陰虚証に効果的です。
▫️5つの要素によってバランスを保つ五行説には様々な事柄が当てはめられます。それを示した『五行色体表』に記載されている人間の体の働きはどれに当たるでしょうか?
解答: 五臓
解説
『五臓』は体内の臓器だけでなく、臓器の主となる働きも記したものです。『五根』は顔の部位、『五志』は感情、『五味』は味を示しています
▫️『腎』の持つ『腎精』から『腎陰』『腎陽』の2種類が生まれ、これが五臓六腑の陰陽の素となりますが、『腎陰』はどのような効果を持っているでしょうか?
解答: 体の成長
解説
『腎陰』は体の成長や性機能の発達、老化などの作用に働き、『腎陽』は呼吸の安定や水の代謝、尿や便の生成と排泄などに使われます。
▫️梅雨の時期の邪気を払うにはどの効果が適切か、当てはまらない物はどれでしょうか?
解答: 辛熱化湿
解説
梅雨の風邪に有効なのは『清熱燥湿』『芳香化湿』『行気燥湿』で、辛熱化湿という言葉はありません。
▫️四季の内、五悪の要素を2つ持つのはどの季節でしょう?
解答: 夏
解説
夏は梅雨の時期も入って来るので『湿』と『熱』の邪気を持ちます。
▫️血の病気のうち、新陳代謝が下がったことと連動して体温も下がり、体が冷える事で起こる症状を何と言いますか。
解答: 血寒証
解説
5つの血の病気、『血虚証(けっきょしょう)』『血寒証(けっかんしょう)』『血熱証(けつねつしょう)』『血瘀証(けつおしょう)』『出血証(しゅっけつしょう)』には、理血類を使用します。
▫️水分の代謝が重要となって来る夏風邪ですが、それを防ぐために津液を補充する効果は次のうちどれでしょう?
解答: 生津止渇
解説
夏風邪には熱を払う『清熱解暑』と『津液を補充して渇きをなくす生津止渇』の立法が有効です。
▫️祛湿類は体の代謝を正常にし、体内の余分な水分を取り除いてくれる食薬です。この中で香りを用いて湿を取り除く効果を持つものはどれでしょう?
解答: 芳香化湿類
解説
『芳香除湿類』という言葉はありません。香りを用いて湿を取り除くのは『芳香化湿類』です。体内に侵入した湿邪を払うのは『祛風湿類』、余分な水分を外に出すのは『利水滲湿類』の食薬が任されています。
▫️胃、腸などの消化器官全てのことを指すのは、五臓のうちどれですか。
解答: 脾
解説
脾の働きによって食べた物が栄養へと変わり、全身へと送られます。消化不良や栄養不足の原因はここから始まる事が多いです。
▫️『化痰止咳平喘類』は同時に効果をもたらすことが多い『化痰類』『止咳平喘類』を合わせた分類の食薬です。この食薬の効果に当てはまらない物はどれでしょうか?
解答: 湿を取り除いて肺に空気を取り入れやすくする
解説
『化痰類』ではそれぞれの性質に合わせた痰の症状を改善し、『止咳平喘類』は肺を潤して咳などの症状を治めます。肺は乾燥を嫌うので潤いが必要になります。
▫️『烹調』の意味に最も適しているのはどれでしょう?
解答: 『烹』は加熱、『調』は調味料を意味している
解説
『烹調』とは『烹』が加熱、『調』は調味料を意味して料理する技術のことを言います。
▫️体内の熱を取り除く食薬を『清熱類』と言います。その中で肺熱、胃熱、心火、肝火などによって引き起こされる発熱や咳、下痢、便秘などの実熱証に効果をもたらし、セロリやトマト、水菜などが含まれる食薬の種類はどれでしょう?
解答: 清熱瀉火類
解説
実熱証に効果をもたらすのは『清熱瀉火類』、心臓や肝臓など血が関連する場合は『清熱涼血類』、熱毒による皮膚病や中毒症状には『清熱解毒類』、病後の二次症状を抑えるための『清解虚熱類』とそれぞれの役割を持っています。
▫️体を構成する4つの要素、気・血・津液・精が不足した場合にそれぞれを補って体を内側から鍛え上げ、疾病の抵抗能力を上げることで虚証の治療を行う食薬を『補益類』と言います。その中で『陽虚証』を改善する働きを持っているのはどれでしょう?
解答: 助陽類
解説
『補気類』は気虚証に、『助陽類』は陽虚証に、『養血類』は血虚証に、『滋陰類』は陰虚証に効果的です。
▫️「解表類」には2種類ありますが、風邪の症状や鼻詰まり、のどの痛み、痒みなどに効果をもたらし、代表的なものが「ハッカ」の方を( )解表類と言います。
( )に入る言葉を答えてください。
解答: 辛涼
解説
発熱や無汗、充血、頭痛、麻疹(ましん)など多くの症状に対抗できる優れた食材ですが、デメリットもあるので注意が必要です。
▫️体内で起こる気の運動、『気機(きき)』の巡りを良くして臓腑の動きを調節する働きを持った食薬を何というでしょうか?
解答: 理気類
解説
『気機(きき)』の巡りを良くし、臓腑の動きを調節する働きを持った食薬を『理気類』と呼びます。玉ねぎや蕎麦、柑橘類がこの分類に属します。
▫️中医学の治療は『治病求本』の考えを基に成り立っていますが、適切な物はどれでしょう?
解答: 疾病の本質を見極め、合った治療法を行う考え方
解説
『治病求本』は治療する際に、病因・病機を分析して疾病の本質を見極め、合った治療法を行うという考え方です。
▫️汗をかくことで体の表面に溜まっている邪気を洗い流す考えの基、『解表類』という種類の漢方があります。その内の1つ『辛温解表類』の働きは次のうちどれでしょう?
解答: 温性、辛味に特化しており、発汗の作用が強い
解説
『辛温解表類』は温性、辛味に特化しており、発汗の作用が強い効果を持っています。ちなみに『辛涼解表類』は涼性、辛味に特化しており、呼吸器の通りを良くしてくれます。
▫️胃、腸などの消化器官全てのことを指すのは、五臓のうちどれですか。
解答: 脾
解説
脾の働きによって食べた物が栄養へと変わり、全身へと送られます。消化不良や栄養不足の原因はここから始まる事が多いです。
▫️『肝』の持つ働きに蔵血と疏泄と言う物がありますが、疏泄についての説明に適切な物はどれでしょうか?
解答: 気の巡りをスムーズにする
解説
蔵血で血を溜め、疏泄で気の巡りをスムーズにします。
▫️胃腸の活動を正常にし、快便を促す食薬を瀉下類と言います。その中で植物の種や果実、油脂を含んでいる物が多く見られ、慢性的な便秘を改善する食薬はどれでしょう?
解答: 潤下類
解説
慢性的な便秘を改善するには『潤下類』を用い、胃腸の熱で引き起こされた症状を治めるには『攻下類』を用います。
▫️体内の熱を取り除く食薬を『清熱類』と言います。その中で肺熱、胃熱、心火、肝火などによって引き起こされる発熱や咳、下痢、便秘などの実熱証に効果をもたらし、セロリやトマト、水菜などが含まれる食薬の種類はどれでしょう?
解答: 清熱瀉火類
解説
実熱証に効果をもたらすのは『清熱瀉火類』、心臓や肝臓など血が関連する場合は『清熱涼血類』、熱毒による皮膚病や中毒症状には『清熱解毒類』、病後の二次症状を抑えるための『清解虚熱類』とそれぞれの役割を持っています。
▫️五臓の要素のうち、気の巡りを整え、体が支障なく動けるように機能のバランスを取り、また筋肉や神経の働きを調節したり血を貯蔵する働きをするのは東洋医学で何といいますか。
解答: 肝
解説
気と血の循環を任されているので、いらなくなった物を外へと出す代謝や排泄機能といった生理現象もここで管理されています。もし不調が起こると食欲衰退や便秘、他にも月経不順などの症状が現れます。
▫️『治療原則』の内、邪気を払う原則は次のうちどれでしょう?
解答: 袪邪
解説
『治療原則』にはそれぞれ『扶正』『袪邪』『調和』という原則があります。『八法』は中医学の基礎となり治療法です。
▫️血の病気のうち、新陳代謝が下がったことと連動して体温も下がり、体が冷える事で起こる症状を何と言いますか。
解答: 血寒証
解説
5つの血の病気、『血虚証(けっきょしょう)』『血寒証(けっかんしょう)』『血熱証(けつねつしょう)』『血瘀証(けつおしょう)』『出血証(しゅっけつしょう)』には、理血類を使用します。
▫️秋風邪はどの五臓を狙ってくるでしょうか?
解答: 肺
解説
秋は乾燥し始める時期なので、潤いを求める肺にとって相性が悪い時期です。
▫️5つの要素によってバランスを保つ五行説には様々な事柄が当てはめられます。それを示した『五行色体表』に記載されている人間の体の働きはどれに当たるでしょうか?
解答: 五臓
解説
『五臓』は体内の臓器だけでなく、臓器の主となる働きも記したものです。『五根』は顔の部位、『五志』は感情、『五味』は味を示しています
▫️血の病気には5つの種類、『血虚証』『血寒証』『血熱証』『血瘀証』『出血証』がありますが、『血虚証』に有効な食薬はどれでしょう?
解答: 理血類
解説
『理血類』は血の病気全てに効果を現します。『温裏類』は血寒証、『清熱類』と『瀉下類』は血熱証にも効果を見せます。
▫️『烹調』の意味に最も適しているのはどれでしょう?
解答: 『烹』は加熱、『調』は調味料を意味している
解説
『烹調』とは『烹』が加熱、『調』は調味料を意味して料理する技術のことを言います。