「ずっと頭が休まらないんです」
そう話してくださったのは、
30代後半の女性の方でした。
在宅ワークをしながら、
小さなお子さんを育てているママ。
とても真面目で、
周りへの気遣いも多く、
「ちゃんとやらなきゃ」
が口癖のような方でした。
でも実際の毎日は、
かなりギリギリ。
朝は子どもの準備をしながら仕事の連絡を確認。
家事をしながら次の予定を考えて、
夜は子どもが寝たあとに仕事の続きをする。
「常に頭の中で何か考えてる感じです」
とおっしゃっていました。
症状としては、
・寝つきが悪い
・眠っても途中で起きる
・考え事が止まらない
・便秘と下痢を繰り返す
・肩こり
・冷え
・生理前に不安感が強くなる
・食欲にムラがある
・疲れているのに休めない
という状態。
さらに、
夕方になると甘いものやカフェラテが欲しくなり、
気づけば1日中、気を張っている感覚とのこと。
でも周囲からは、
「ちゃんとしてるよね」
「しっかりしてる」
と言われるタイプ。
だからこそ、
「自分が弱いだけなのかな」
と思っていたそうです。
でも、お話を聞いていて私は、
“心も体も、ずっと緊張したまま消耗している状態”
を感じました。
東洋医学では、
こういう状態の方は、
- 神経が休まらない
- 気が上にのぼる
- 体が冷えやすい
- 消化が不安定になる
- 不安や焦りが強くなる
という特徴が出やすくなります。
特にこの方は、
「休んでいるつもりでも、
脳がずっと働いている」
状態でした。
実際に生活を伺うと、
・食事時間がバラバラ
・朝食を抜くことがある
・スマホを見る時間が長い
・夜遅くまで作業
・冷たい飲み物が多い
・移動中も常に情報を見ている
という状態。
現代では、
とても多いパターンです。
だからこそ最初は、
“頑張る健康法”
ではなく、
まず、
「神経を落ち着かせること」
を大切にしました。
お伝えしたのは、
- 朝に温かいものを食べる (いろいろ考えないで、毎日白湯でok)
- 食事時間をなるべく一定にする
- 夜に情報を入れすぎない
- 白湯を飲む
- 夜更かしを減らす
- “考え続ける時間”を減らす (3分でいいから無になってみる 例えば、朝ベランダでただ空気をすう、湯船に浸かってお湯が気持ちいと思う)
そんな小さなこと。
さらに、
「まず安心することが大事」
ともお話しました。
何度も繰り返しお伝えしたポイントは、
この対策のことは真面目に考えないということです。
例えば、朝は白湯と決めたら必ず白湯をのまなければならない
となってしまいがちですが、
そんなことはありませんよ。
2日に1回でもいいし、3日に1回でもいいから、
まずやってみてくださいと。
夜更かしも、絶対に毎日しないでくださいとはいっていません。
今日は早く寝れそうかなという日を1週間に1回か2回だけでいいので、
作ってみてくださいということです。
とっても忙しい週があってもいいです。
でもできるときにやってみてくださいということです。
この方は少し時間がかかりましたが、
ちょっとずつ、実行してくださいました。
3ヶ月たってから、やっと、
「寝つきが少しラクです」
という変化が。
さらに1〜2ヶ月ほどで、
・夜中に起きにくくなった
・便通が安定してきた
・生理前の不安感が軽い
・“ずっと焦ってる感じ”が減った
・肩の力が抜ける時間ができた
という変化が出てきました。
特に印象的だったのは、
「休むって、寝るだけじゃなかったんですね」
という言葉でした。
こういうタイプの方は、
真面目で頑張り屋さんが多いです。
だからこそ、
限界まで気づけないことがあります。
でも、
心と体はつながっています。
考えすぎること。
動きすぎること。
情報を入れすぎること。
それだけでも、
体は少しずつ消耗していきます。
長い方は、実感できるまで半年以上かかる方もいますよ。
大事なのは、自分にストレスがない範囲で少しずつ続けることです。
東洋医学では、
症状だけではなく、
「その人が、どんなふうに毎日を過ごしているか」
をとても大切にします。
だから私は、
「ちゃんと休めない」
「なんだかずっと不安」
「気が張ってしまう」
そんな方ほど、
まずは“整える”ことを知ってほしいと思っています。